見出し画像

「できてもできなくても、やってみたい」90歳の“おばあちゃん英語”の次なる野望はLINEスタンプ

昨年、話題を呼んだこちらのツイート。

今年90歳になるうちのおばあちゃんが「東京オリンピックで通訳をやりたいから英語を教えてほしい」と言うので、毎日1個ずつLINEで英単語を送るというのを始めました。

1問1答形式での英語レッスントークがスクショされたこのツイートは、「90歳でLINEを使いこなすなんてすごい」「おばあちゃんの回答にほっこりする」と約90,000のいいねを獲得。さらにイギリスの大手メディアBBCの「100人の女性」に選ばれるなど、海外でも注目されました。

今回は、"おばあちゃん"の高見澤さんと、英会話トークを発信している孫の夏子さんに、お話を伺いました!

答えがわからない時には"大喜利"的な造語を返してくるおばあちゃん

LINEでの英語レッスンは、どういったきっかけで始まったのですか?

夏子さん:私が海外旅行をしていたときに、祖母から「英語喋れたらいいなあ」とLINEがきて。「じゃあ今日から1日1個ずつ教えてあげるよ」、と自然な流れでスタートしました。

高見澤さん:キュウカンバ、きゅうり、から始まったの。はじめは普段使う「野菜」の単語が多かったんだけど、すぐに単語が2つになって、難しいのもバンバカ送られてくるように(笑)。こんな感じかな、と思って返答すると、ぜーんぜん。箸にも棒にもかからない。

画像6

△「カンニング」して答えたことも正直に告白する高見澤さん

夏子さん:最初は私とおばあちゃんとの1対1のLINEでした。途中から私の姉と弟、弟の奥さんもグループに入れて。今は「おばあちゃんと孫たち」という5人のLINEグループで会話しています。

高見澤さん:孫が師匠で、私は弟子です。

答えが浮かばないときにはよく、高見澤さん的"造語"で回答されていますよね。

夏子さん:「休日」(答:ホリデー)と出題したら、「タイムデー」と返ってきたことがありました。スポーツの「タイム」が「休憩」の意味で、休日は「休む日」だから、と……。トンチみたいな、大喜利みたいな感じですよね。

画像7

造語のほかにも、「デコ文字」での返信やスタンプにもほっこりしています。気分によって使い分けているのですか?

画像8

高見澤さん:それがね、あんまり意識して使ってなかったんですよね。使うスタンプも、「THANK YOU」とか「OK」で決まっちゃってるし。
だけど、この(LINEからの)取材があるって一週間くらい前にきいて、色々LINEをいじっていたら、面白いんですよね。「あ~これ、なんで気づかなかったんだろう」って思うくらい、色んなものが出てくる。

それで、私も昔は美術の教師でしたから、自分のスタンプを作って発信できるようになれば本物だなって!描く手段を見つければ、自分のスタンプを作って送れるんじゃないかな、って未来に対する期待が出てきた。

スタンプはスマホでも簡単に作れますので、ぜひ!

高見澤さん:はい、それ研究します(笑)。やることがあれば、日々が楽しくなりますもんね。

夏子さん:ほんと、会うたびに知らないことを言い始めるから。最近「動くスタンプ」も使うようになったよね。

高見澤さん:そう。今回取材してくださったのが、ここまで導いてくださったんだと思うの。「少しでもものにしたほうがいい」ってLINEをいじったのが、この一週間。たった一週間でもこれだけ新しいことがわかるんだから、やる甲斐があるんじゃないかなと。

“90歳の年寄り”がウリ。結婚式では英語でスピーチを披露

夏子さんの弟さんの結婚式で、英語スピーチをされたとツイッターで拝見しました。

画像6

△カタカナ英語で書かれたスピーチ原稿と、高見澤さん

高見澤さん:あれは……ねえ(笑)。

夏子さん:じつはもともとスピーチをする予定じゃなかったんです。家族で仲良くしているマカオ在住の友人も結婚式に参列するので、一緒に前夜祭として飲みに行ったら、「おばあちゃんの英語、いいよね」という話になって。そこから「僕が原稿作るからおばあちゃんスピーチしない?」と。

まさかの前日。

夏子さん:はい(笑)。そのあと友人からスピーチ原稿がLINEで送られてきて、私がカタカナで書き起こして、日本語訳を弟たちとチェックして。次の日、会場に行く車の中でおばあちゃんは必死に練習(笑)。

高見澤さん:本番は紙のメモを"カンニング"したんですけどね。"90歳の年寄り"、っていうのがウリなので、みんな喜んでくれましたよ。


画像7


△夏子さんのお姉さん、夏子さん、高見澤さん

レッスンを開始してから1年くらいで、英語のスピーチまでこなしていますよね。トーク上でボイスメッセージを使った勉強もしていらっしゃいますが、英語力が伸びた実感はありますか?

高見澤さん:耳のほう(リスニング)はね、教えてもらった、ということが成功していると自分でも感じていて。テレビで英語のスピーチとか外国のニュースとかを聞くようにしているんですよ。すると、全体ではわからなくても、単語であれば「これ習ってる、わかってる!」と嬉しくなって、励みになる。

画像8

△リスニング練習はLINEのボイスメッセージで行っている

LINEも英語も「できてもできなくても、ただやってみたい」

英語もLINEも、新しいことにどんどんチャレンジしていくのが素晴らしいですよね。スマホも2年くらい前にお一人で買ってきたと聞きましたが、どのようなきっかけがあったのですか?

夏子さん:家族のLINEグループがもともとあったんです。誰かが旅行に行くとその写真がグループにあがるので、後に実家で集まったときに、「旅行どうだった?」という話になります。でも、おばあちゃんはガラケーだったので入れていなくて、おばあちゃんだけがその話を知らない状況に。

高見澤さん:みーんなスマホに変わったら、私だけハミ出ちゃったの!これは大変だと思いました。

夏子さん:「家族のLINEに入りたいからスマホにする」って。「ここにLINEを入れてくれ」と、おばあちゃんが自分でスマホを買ってきました(笑)。

常にアクティブで素敵です……。新しいことに対して「面倒だな」とは思うことはないのですか?

高見澤さん:できてもできなくても、やってみたい。興味があるものはただやってみたい。

夏子さん:ワープロとかプリンターとか、「この設定わかんないんだけど」と孫たちが呼び出されるんですよ。

高見澤さん:誰かに訊けば解決できる、という環境がチャレンジする原動力になっているんですよね。"訊くこと"なんていうのはたった5分くらいですけれど、何日も何日も解決されないとやる気の限界がきちゃう。夜中でも誰かをトッ捕まえて、すぐにやってもらえる環境がいいの(笑)。今はわからないことがあれば、家族の誰かにLINEで聞けばすぐだから。

スマホとLINEがあるから心強い、というツイートを見て、とても嬉しくなりました。

△「スマホとLINEと毎日続く絶やさぬ会話という武器がある」。

夏子さん:少なくとも1日1回はLINEでやりとりをしているので、無事を確かめられますし、全然知らない人から「お金がない」って電話がきたとしても、「あれ、さっき英語のLINEしたのに」となるのでリスクを下げられるんじゃないかなって。幸いおばあちゃんはスマホを使えるようになりましたし。

高見澤さん:孫たちとは離れて暮らしているけれど、不幸せだって思ったことはないんですよね。"私は幸せ"って。

夏子さん:おばあちゃん、いつも「一緒に住んでるみたい」って言ってるもんね。

画像10

△取材はLINEの無料通話で行いました

高見澤さん、夏子さん、ありがとうございました!

ちなみに高見澤さんの好きな英単語は「エクセレント(素晴らしい)」だそうです。自分が言われると嬉しくなっちゃうから、とのこと。高見澤さん、LINEスタンプを制作したらぜひ教えてくださいね。

「おばあちゃん英語」のツイッターアカウントはこちら:@Grandma_English

TEXT:みんなのものがたり編集部 PHOTO:おばあちゃん英語(@Grandma_English
※こちらの記事は過去に掲載された記事の再掲です。

10
「LINE みんなのものがたり」では、ユーザーの皆さんの LINEにまつわるエピソードを通して、"新しいコミュニケーションのかたち"やLINEの便利な使い方をお伝えしていきます。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。