2018-3-30

【JKのお悩みを解決】本気じゃないとLINE送れないマシーン

LINEをお使いのみなさんのお悩みをアイディアで解決していくのがこの藤原麻里菜の「無駄づくり相談」。 このコーナーでは、YouTubeチャンネル「無駄づくり」を運営する天才発明家・藤原麻里菜さんにそんなお悩みを解決する(?)発明品を作っていただきます。 今回の相談者は現役女子高生の2人。さて、いったいどんなお悩みなのでしょうか…?

こんにちは、無駄なものを作っている藤原麻里菜です。(写真の右奥)
今回、「LINEみんなのものがたり」で連載するにあたって、LINEの人から「LINEユーザーのお悩みを聡明な藤原さんの工作で解決してほしい」と言われました。はい、きました。お悩み相談なんて得意中の得意です。なぜなら私は聡明なので……。

今回は、女子高生から寄せられた恋愛に関するLINEのお悩みです。

ーお悩みー
気になっている男の子が既読スルーをします。「俺めんどくさがりだからさー」と言って、5時間くらい返信がないときもありました。私は「まだきてないかなー」って10分おきにスマホを見たりしていたのに……。
私も負けじと既読をつけてしばらく経ってから返信を送る「じらし作戦」をしたいのですが、やっぱり気になってすぐに返信しちゃいます。どうにか、返信を遅くしてじらしたいのですが……。どうしたらいいでしょうか。

なるほど。恋愛のテクニックである「押して引く」を今の高校生はLINEの返信時間でやっているわけですね……。社会に染まり過ぎて、即レスが正義かと思っていました。勉強になります。
“戸塚の恋愛マスター“の異名を持つ私からすると、恋愛にそんな駆け引きなんて必要ないと思います。直球勝負よ。
既読してから5秒以内に返信を送らなければ、電流が流れるマシーンを作って解決だ!

よし、終わり! 寿司食って帰ろう! と思っていたのですが、女子高生やLINEの人たちに「本当に嫌だ」「何かの法律に触れそう」と言われたので、別の案を考えます。

マジじゃないと送れないLINE

LINEは手軽にメッセージのやり取りができることで、爆発的に広まりましたが、ここで一回原点に戻りましょう。

歴史をさかのぼるほどに、メッセージに対するハードルが高くなっていきます。LINE→メール→電話→モールス信号→郵便→伝書鳩→のろし。
のろしかー。ちなみに、古代アケメネス朝では駅伝的な感じでメッセージの伝達をしていたらしいです。
あなたが誰かに送ったLINEは、こうまでして送りたいメッセージでしょうか。今あなたが送ろうとしているLINEに、ここまでの情熱はありますか! おい!

件の2人は、LINEのハードルが低くなっているから、既読やその時間にこだわってしまっているんじゃないでしょうか。返信時間なんて関係ない。大事なのは気持ちです。ハート。

ということで、「ドキドキしたらLINEが送れるマシーン」を作りました。

ドキドキしたらLINEが送れるマシーン

これが、ドキドキしたらLINEが送れるマシーンです。プラスチック爆弾ではないです。

仕組みとしては、こんな感じで考えました。雑な上に解像度が低い画像ですみません。
心拍センサーで心拍数を数値化し、その数値が上昇したら、モーターが動いてLINEの送信ボタンを押してくれます。ドキドキしたらマシーンが勝手にLINEを送ってくれるのです。

便利なのか便利じゃないのか、これは本当に女子高生の悩みを解決できるのか、全くわかりませんが、そういうことはどうでもよくて、とりあえず気持ちで作りました。

女子高生に使ってもらおう

悩める子羊に来てもらいました。
藤原 「なに、悩んでんの?」
女子高生 「はい……」
藤原「じゃあ、これを使いなさい」

藤原 「ドキドキしたらLINEが送れるマシーンです」
女子高生「なるほど」
藤原「相手のことを真剣に思わないとLINEが送れません。既読という概念は取っ払って、ハートで相手と向き合おうぜ」
女子高生「わかりました」

LINEでは、彼とテスト勉強の話をしているようです。あと2週間後にテストがあるらしい。今から勉強するとは、すごい子たちだ。

わー、なんかこの感じ、恋愛のこの感じ、すごく懐かしい……。心がざわざわするわ……。
「あのさ、」の後に「一緒に勉強しない?」という暗にデートを誘うセリフ。これを送るか迷っているらしい。これは緊張するやつだ……。緊張しながら送信ボタンを押そうとしている女子高生の手を掴み「マシーンで送ってみよう!」と提案してみました。

まずは、マシーンにスマホをセットします。
送信ボタンとタッチペンの角度を調整します。ここが一番重要なところです。慎重にやります。

心拍センサーを持つと、心拍に応じてLEDが赤く点滅します。好きな人のことをただ考えて、緊張感を高めましょう。

「LINEを送りたい」そう気持ちを集中させて、心拍数をあげていきます。

だんだん鼓動が早くなってくると……。

キュイン

送信できました。送信したら周りが光ります。なんか可愛いかなって思って。

ちなみにすごく不規則な動きをするのですが、女子高生たちには「キモくてかわいい」と評判でした。
これで、気持ちの込もったLINEを送ることができましたね。きっと、キミのドキドキは相手にも伝わっているはず。電波になってドキドキが無線通信されているはずだよ。だから、既読とかそういうのにとらわれないで、「ハート」で会話しよう。

女子高生「あ、2分後に送るって、かなりちょうどいいですね」
藤原「ちょうどいい?」
女子高生「『文章を考えて送っているんだな』って感じられるじゃないですか。即レスで、適当に『一緒に勉強しようよ』って言っているわけではなくて、気になっているから緊張しながらも誘っているんだよという気持ちを、2分後という時間の経過によって、相手が感じられる。それによって、自分のことを意識させることができますよね」
藤原「なるほど、勉強になります」

作り方

勉強になったところで、作る工程をご覧いただいてもよろしいでしょうか。
まずは、心拍センサーとサーボモーターをArduinoというマイコンに繋げて、プログラムで制御します。

ケーブルばっかりで気持ち悪いですね。作っている本人でさえ、どこになにが繋がっているのかふんわりしています。これで、心拍数が上がったらLINEが送られるという仕組みの部分は完成しました。

送信したときに光る仕組みを作っていきます。これは、LEDテープというもの。入れるプログラムによって、虹色に光らせることができます。よくお店の照明とかにも使われています。

上記のLEDテープを動かすプログラムを入れるのは、このマイコン。下にある青いやつです。親指の半分くらいで、かなり小さい。パソコンから虹色に光らせるプログラムを入れたら完成です。

電子工作を何となくやったことある人ならお気づきと思いますが、「なんでマイコンを2つも使うの? 1つで制御すればよくない?」という疑問があると思います。
マイコンは1つで複数のデバイスを制御できるもの(例えば様々なセンサーが付いているロボットも1つのマイコンで動いている)ですが、今回は2つに分けています。それには理由があります。
そう、私の技術力が低いからです。

本当は、心拍数上がる→モーターが動く→LINE送信される→LEDが光る という一連の動きを1つのマイコンで完了させたかったのですが、そのプログラムが中々できず……。2つに分けました。どうやってその2つのマイコンを繋げたかといいますと、『導電』です。

LEDテープのケーブル1本を半分に切りました。そしてそれぞれを、モーターの動く箇所と、モーター本体の端っこにくっつけ、LINEが送信された状態になったら導電するようにしたのです。ヨ! 平成の一休さん!

これで無事にLEDが光りました。あとはタッチペンが全く反応しなかったのに、ワニ口クリップ(写真の赤いクリップ。導電する)を挟んだら、反応するようになりました。でも、科学的なことが全くわからないので、あんまり考えないようにします。

終わりに

今回は、女子高生のお悩みを解決しました。解決してはいないんですけど、とりあえず記事を終わらせるために解決したということにしときましょう。
これからも、みなさんのお悩みを私の工作で解決していきます。ゆくゆくは、LINEが技術を買い取ってくれることを信じて……。
___________
(お悩み募集)
藤原麻理菜の「無駄づくり相談」ではみなさんからのLINEにまつわるお悩み相談者として出演してくれる方を募集します。
相談内容は「好きな人とLINEで盛り上がるようになりたい」、「グループLINEの発言のタイミングがわからない」などの些細なお悩みでも結構です。

【応募先】
・TwitterのLINE公式アカウントにDMで以下事項をお送りください
(https://twitter.com/linejp_official)
・お名前
・お住まいの都道府県
・ご年齢
・お悩み内容

みなさんからのご連絡をお待ちしております。

  • 藤原 麻里菜(ふじわら まりな)


    2013年から、YouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始し、無駄なものを作り続ける。Googleが主催するYouTubeNextUp入賞(2016年)。横浜出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。ガールズバーの面接では「帰れ」と言われた。

TEXT:藤原 麻里菜スタンプ掲載協力:『歯のマンガ』
(https://store.line.me/stickershop/product/1436694/ja)

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